Column
2026/04/18 10:30
1日目。
テーブルいっぱいにモヘアを広げ、
19枚分のパターンを写していきます。
毛流れを確かめながら。
撫でたときの心地よさと、
表情の美しさを思い描いて。
次に、生地を切ります。
ハサミを持つ手は動かさず、
モヘアを静かに動かしながら。
細かく、細かく、刃を入れていきます。
毛足を傷めないよう、
土台の織り地だけに。
それだけで、一日が過ぎていきます。

2日目。
二枚ひと組を合わせ、縫い進めます。
19枚の布が、少しずつかたちを持ちはじめ、
足や手へと姿を変えていきます。
心の中で、お客様にそっとご報告しています。
順調に進んでいます、と。
足裏の刺繍。
カタカタダダダ、とリズムを刻みながら、
名前が縫い込まれていきます。
針の動きを、目を離さずに見つめているうちに、
名前も、生年月日も、自然と覚えてしまいます。
ベアに名前が宿る、はじまりの瞬間です。
3日目。
縫い目に埋もれたモヘアを、
専用のブラシや目打ちで丁寧に引き出します。
縫い目が整い、
一体感が生まれていきます。
おもりの作業へ。
体重に合わせて重さを決め、
頭、手、足、胴へと、バランスよく分けていきます。
そのための小さな袋を、ひとつずつ縫い上げます。
4日目。
おもり袋に、おもりを詰めていきます。
そして、さらにひと回り大きな袋に入れ、
やわらかな綿で包み込みます。
抱いた瞬間の感覚を、
崩さないように。
つづきは
「Bear Making Diary | 後編」で。
with love, Hug Beally
